錦織、連覇逃した…“ジキルとハイド”でまたもペアに苦杯

[ 2015年10月11日 05:30 ]

第3セット、渋い表情でラケットを放り上げる錦織

男子テニス楽天ジャパン・オープン第6日

(10月10日 東京・有明テニスの森公園)
 日本のエースがあえなく返り討ちに遭った。世界ランキング6位で第2シードの錦織圭(25=日清食品)は、同32位のブノワ・ペア(26=フランス)に6―1、4―6、2―6で逆転負け。第1セットをわずか20分で先取したものの、第2セット第7ゲームのチャンスを逃すとペアが覚醒。1回戦で苦杯をなめた今夏の全米オープンに続く連敗で、唯一の自国開催トーナメントでの連覇の野望を絶たれた。

 ジキルとハイド。まるで別人のようになったペアにのみこまれ、錦織まで変わってしまった。1カ月前の全米オープンに続いて、つかみどころのない相手に翻弄(ほんろう)された。試合が終わると錦織は悔しさにうつむいたまま。客席にいちべつもくれることもなくコートから消えた。

 「平常心で良い状態で臨めたし、出だしは攻撃的にいいプレーができた」。第1セットの第2ゲームで早くもブレークするなど、序盤は錦織が完全に圧倒していた。第1セットを先取するのに要したのはたったの20分。「何もできなかった」というペアは、コート横の看板を蹴りつけ、ラケットをネットに叩きつけ、いつもの瞬間湯沸かし器ぶりを見せていた。

 しかし、流れが変わったのは第2セットの第7ゲームだった。錦織は5度のブレークチャンスをことごとく逃し、ペアは10分以上を費やしてサービスキープに成功した。「あそこは悔やむポイント。あそこを取っていれば簡単にいったと思う」。錦織は消沈し、ペアが一気に息を吹き返した。

 フルスイングし始めたペアのストロークに押され、錦織はラリーを続けても勝てなくなった。力めば力むほどミスも増えた。「第2セットの途中から彼がいいプレーを取り戻してきた。バックは強くてあまりいないタイプ。フォアも高いボールやスライスがあった」。マッチポイントを握りながら勝利をつかみ損ねた全米オープンの再現のようだった。

 日本での連覇はならなかったが、「テニス自体は良くなっている」と終盤戦への手応えはつかんだ。11日からはマスターズ初制覇が懸かる上海マスターズ。最終戦のATPツアー・ファイナル(ロンドン)まで戦いは続く。「これから大きな大会が続くので、いいテニスを持続していけるようにしたい」とこの先の戦いへと目を向けた。

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