さくら堅実パットで67の7位発進 中断3時間も集中切らさず

[ 2015年10月9日 05:30 ]

第1ラウンド、笑顔でホールアウトする横峯

USLPGAツアー サイム・ダービー・マレーシア第1日

(10月8日 マレーシア・クアラルンプール クアラルンプール・クラブ=6260ヤード、パー71)
 雷雨の影響で約3時間中断した中、横峯さくら(29=エプソン)が5バーディー、1ボギーの67で首位に2打差の7位と好発進した。宮里美香(25=NTTぷらら)は4バーディー、1ボギーの68で10位につけ、野村敏京(22=フリー)は71で31位だった。65で回ったアリソン・リー(米国)と林希ヨ(中国)が首位で並んだ。

 前日に嘆いていた不調がうそのようだった。フェアウエーはほぼ外さず、堅実に26パット。安定した内容で67をマークした横峯は「意外と調子が良かった」と気恥ずかしそうに話した。インから出て12、13番でバーディーを奪い、続くピンチをしのいで流れをつかんだ。グリーンが池に浮かぶパー3の15番。左奥に飛んだ第1打は水の中へ転がり落ちる寸前で止まる。ここでパーを拾うと、16番は3メートルのバーディーパットを沈めた。「集中力を切らすことなく、プレーできたと思う」と表情を少し緩めた。

 47位に終わった前週の日本女子オープン。石川県のごちそうを食べても頭の中はゴルフのことばかりで「おいしくなかった」。メンタルトレーナーの夫、森川陽太郎氏から「オンオフ(の切り替え)が下手になったよね」と言われ、我に返った。めりはりを意識し、雷雨で中断した約3時間も宮里美らとの雑談で気を紛らした。30歳を目前に米ツアーに挑んだ今季。なかなか優勝争いに加われないが、「自分のできることをしっかりやるだけ」と、変わらぬ姿勢で終盤戦に臨む。

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2015年10月9日のニュース