平本 新1W、修造本…4つの効果で初の首位発進!

[ 2015年10月9日 05:30 ]

1番、ティーショットを打つ平本。先週の悪夢から気分一新し、初の首位スタート

男子ゴルフツアー ツアーワールド・カップ第1日

(10月8日 茨城県小美玉市 石岡ゴルフ倶楽部=7071ヤード、パー71)
 ツアー未勝利の平本穏(やすき、29=アイディオー)が5バーディー、1ボギーの67をマーク。1Wを替えたことなどが奏功し、4アンダーで自身初の首位発進を決めた。星野英正(38=フリー)も67で回り首位に並んでいる。ホストプロの岩田寛(34=フリー)はイーブンパーの71で回り29位だった。
【第1R成績】

 吹き荒れる強風の中、67でフィニッシュした平本は「朝からティーショットが気持ちよく打てた。新兵器のゼクシオ9のおかげかな。クラブを替えて気分転換にもなっている。曲がりの幅も狭くなったし、飛距離も伸びた」と顔をほころばせた。

 先週のトップ杯東海クラシックで苦い経験をした。第2日の4番で「7」を叩いた上に「6」と記入したスコアカードを提出し、過少申告で失格。「朝からバタバタしてリズムが取れなかった。腐らずやろうと思ったのに途中で心を折られた」と悔しげに振り返った。1Wを最新モデルに替えたのは、その悪夢を払拭(ふっしょく)する意味合いもあった。

 師匠のアドバイスも効いた。フックが出る傾向があったので前日に加藤公徳プロに電話をかけたところ、アドレス時に右肩が下がり背骨が右に傾いていると指摘を受けた。スタート前に修正して臨むとショットがフェアウエーを捉えるようになった。9月に購入した元テニス選手・松岡修造氏の自己啓発本「人生を強く生きる83の言葉」はバイブル的存在になった。前夜も読み返し先週生まれたネガティブ思考をポジティブに転換させた。

 ラウンド終了後の首位は昨年11月のカシオ・ワールド・オープン第3日以来で初日は初。初優勝も視界に入る。賞金ランキング63位の平本にとってはシード獲得に近づくチャンスでもある。長男・誉(しゅん)くん(3)には「○(バーディー)10個取ってね」と言われている。しかしツアー未勝利のパパは「欲を出さずにハーフで2個ずつ取れればいいかな」と冷静に残り3ラウンドを見据えていた。

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2015年10月9日のニュース