松山「足を引っ張った」 世界選抜の先陣不発…3&2で敗戦

[ 2015年10月9日 05:30 ]

慎重にラインを読む松山(右)。後方にはコンビを組むスコット(AP)

プレジデンツ・カップ第1日

(10月8日 韓国・仁川 ジャック・ニクラウスGC=7380ヤード、パー72)
 団体戦は同じチームの2人が1つのボールを交互に打つフォアサム方式で初日は争われ、世界選抜の松山英樹(23=LEXUS)、アダム・スコット(35=オーストラリア)組は米国選抜のバッバ・ワトソン(36)、J・B・ホームズ(33)組に3&2で敗れた。松山はショットがさえたものの、グリーン上で課題を残した。通算得点は4―1と米国選抜が大きくリードした。

 2ダウンで迎えた16番で世界選抜のホームズがピン手前5メートルのバーディーパットをねじ込んだ瞬間に、2ホールを残して松山とスコット組の敗退が決まった。パッティングに苦戦し、「グリーンのスピードと見た目の違いにだまされた。足を引っ張ってしまって残念」と表情は険しかった。

 世界選抜のニック・プライス主将から初日の1番手に指名されるなど、斬り込み役を任されて1番ティーグラウンドに立った。ギャラリースタンドには松山のイラストボードを持った外国人ファンが「ニッポン」コールで鼓舞。スコットのティーショットは右ラフにつかまったが、松山はセカンドショットをピン左手前2・5メートルに絡め、これには相棒も拍手。パーに終わったが、ショットの切れ味は抜群だった。

 しかし、続く2番でホームズが3メートルのバーディーパットを先に決めたが、松山は2・5メートルのバーディートライを外してしまう。14番では松山が2メートルのスライスラインを外し、パターを宙にくるりと放り投げて悔しさを表した。松山はティーショットを担った9ホールのうち、8番パー3を除く全てのホールでフェアウエーをキープ。「ショットはいつもこんな感じ。きょうはグリーンがメーンだったと思う」と唇をかんだ。それでも、「修正できるところは修正できる」との実感はある。松山は第2日にプレーしないことが決定。巻き返しを期す。

続きを表示

2015年10月9日のニュース