石川遼 弱気の罰「わざとボギーを…」来季は原点回帰「ピン攻める」

[ 2015年10月7日 10:00 ]

原点回帰で米ツアー4年目に挑む!!巨大色紙に来シーズンの誓い「日々成長」と記した石川

石川遼独占インタビュー(下)

 男子ゴルフの石川遼(24=CASIO)がスポニチ本紙の単独インタビューに応じ米ツアー3年間の苦悩を激白した。ハイレベルな舞台でリスク回避の意識から攻めのゴルフを忘れていたことを猛省。優勝した9月ANAオープンでも逃げのショットに嫌気が差し優勝争いの最中に故意にボギーを打とうとしたという裏舞台も明かした。弱気は最大の敵と自分に言い聞かせ、15日開幕の米ツアー新シーズンでは“ハニカミ王子”時代のスケールの大きなゴルフで優勝を目指す。

 弱気の虫の存在をはっきりと自覚したのが、帰国後の9月のANAオープンだった。最終日の7番パー4。1打差の首位という状況で、自分のゴルフに嫌気が差す出来事が起きた。

 「極端な表現をすると、実は7番でわざとボギーを打とうと思った。というのも、残り125ヤード、PWでの第2打で情けないショットを打ってしまったから。左奧のピンに対して落としたのは右手前の広いエリア。攻めると決めていたのに、体に染みついた逃げのショットが無意識のうちに表れた。もうこんな自分には会いたくない。だから、佐藤キャディーに“罰としてボギーを打たないと、俺は分からないですね”と言った」

 ボギー覚悟で恐れずに打った15メートルのパットは予期せず入った。優勝への道が開けると同時に何かが吹っ切れた。10位だった8月のクイッケンローンズ・ナショナル。ここで学んだことを貫こうと決意した瞬間だった。

 「3日目に最終組でリッキー(ファウラー)と回った。左右に池が絡むパー4で僕は迷わず第1打を3Wで池の手前に刻んだ。しかし、彼はためらいなく1Wでフェアウエーど真ん中に打った。そこで自分に欠けていたものに気付かされた。挑戦すれば、たとえ失敗しても、現状より半歩でも技術を高めたことになる。それを重ねればうまくなる。でも僕はリスクを避け、現状維持に固執していた。自分で自分の成長を抑えていた。英樹(松山)にしても、攻めるゴルフをしているから日に日にうまくなる。世界のトップがうまくなる理由がやっと分かった」

 15年はレギュラーツアー最終戦で逆転シード入り。125人中124番目で滑り込んだ。新シーズンは15日に開幕する。

 「シードをもらえたのは、神様の“もう1年やるからちゃんとやれ”というメッセージ。無駄にせず、チャレンジしたい。攻めれば、相当なリスクを背負うことは分かっているけど、それを覚悟して攻めたい。絶対に諦めない。腐らない。ピンを攻め続ける。具体的な目標を言うのは難しいけど、“日々成長”をテーマにしたい」

 秋の国内3試合は1Wを握り続け、ピンサイドの狭いエリアを狙い続けた。これは“ハニカミ王子”と呼ばれていた頃のゴルフに近い。勢いよく日本を飛び出て、迷って、原点に戻ってきた。24歳の再スタートだ。

 ▽石川遼のANAオープン 3日目に67を出し小田孔明と並んで首位浮上。最終日は前半に出入りの激しいゴルフをしながら、13、14番の連続バーディーで抜け出した。69で通算16アンダー。2位の宮里優に2打差をつけてツアー通算12勝目を挙げた。4日間のフェアウエーキープ率32.14%は予選通過74人中73番目だった。24歳になって初めての大会で優勝した。

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