五郎丸、W杯日本通算最多45得点!米国戦も振り抜く!

[ 2015年10月5日 05:30 ]

<日本・サモア>後半7分、PGを決める五郎丸

ラグビーW杯イングランド大会1次リーグB組 日本26―5サモア

(10月3日 ミルトンキーンズ)
 振り抜くたびに新たな歴史をつくる右足が、またしても金字塔を打ち立てた。FB五郎丸が2ゴール4PGで16得点を叩き出し、栗原徹のW杯通算最多の40得点を一気に更新する通算45得点。同時に今大会の得点ランキングでもトップを奪い返してマン・オブ・ザ・マッチにも輝いた不動のキッカーは「歴史が一つ一つ変わっていくことは、チームにとってプラスになりますし、個人的にもうれしいです」と素直に喜んだ。

 前半7分のゴール正面10メートルのPGを皮切りに、前半2本、後半2本と確実に得点を重ねた。トライ後のゴールキックも、この日は2本中2本成功。リーチ主将のPG選択も、五郎丸への信頼感があるからに他ならない。独特の構えからのキックはラグビーの本場イングランドでも話題になっており、試合前のキック練習ではポールの中央をボールが通過するたびにスタジアムが沸いた。

 前半5分には連続攻撃からインゴール左隅に飛び込んだが、直前のパスがスローフォワード判定でW杯2トライ目はならず。それでも後半12分には相手のカウンターアタックでボールキャリアーをタッチライン外に押し出すトライセービングタックル。「役割を果たせて良かった」と右足だけの選手ではないことを証明した。

 後半18分や同29分でのPG選択を追及されると「勝ったからいいじゃないですか」と質問を遮った。リーチ主将を立て、チームをまとめる副将でもある五郎丸。選手31人、一蓮托生(いちれんたくしょう)。「我々は24年間(W杯で)勝てなかった国。常にチャレンジし続けます」。日本の得点源は米国戦でも得点を積み重ね、ただただ勝利を希求していく。

続きを表示

この記事のフォト

2015年10月5日のニュース