新垣比菜 アマ初Vへ3打差4位発進「きょうは100点」

[ 2015年10月2日 05:30 ]

キャディーとホール攻略を相談するアマの新垣比菜

女子ゴルフツアー日本女子オープン選手権第1日

(10月1日 石川県加賀市 片山津ゴルフ倶楽部白山コース=6613ヤード、パー72)
 アマチュアの新垣比菜(16=沖縄・興南高2年)が71を出し、首位と3打差の4位と好スタートを切った。メリハリゴルフで3バーディー、2ボギー。国内最高峰大会で見せ場をつくった。世界ランク4位の柳簫然(25=韓国)が68をマークし単独首位。鈴木愛(21=Salesforce)は70で2位と上々発進となった。
【第1R成績】

 雨にも風にも負けず、新垣が笑顔で帰ってきた。7人しかいないアンダーパーのうち、気象条件が厳しくなった午後スタートではアン・ソンジュと2人だけ。価値ある71に16歳も自分を褒めた。

 「きょうは100点です。風も強くて難しかったけれど、完璧でした」

 メリハリを利かせた。1Wの平均飛距離は昨年より10ヤードアップの260ヤード。急成長した武器を前面に押し出し、4つあるパー5で3バーディーを重ねた。一方でミスも最小限に抑えた。15番パー4。第1打が左からのアゲンストの風にさらわれ、右の林に大きく曲げた。木や鉄塔があり前方が限られていたが、5Uで低く球を出して、第3打をウエッジで30センチにピタリとつけてパー。ツアー史上初のアマチュアでの3週連続トップ10入りを果たすなど、今季だけでツアーに8試合も出場している。「経験を積んだ分、落ち着いてプレーできた」とキャディーを務めた父・博昭さん(53)もうなずいた。

 和歌山県での国体に沖縄県代表として出場し、9月29日に5時間ほどかけて石川県に入った。相変わらずの多忙で、練習ラウンドは1ラウンドのみだった。だが世界ランク7位のフォン・シャンシャンとハーフを一緒に回る幸運に恵まれた。「1Wは強く飛ばすショットで、アイアンは正確性がある。凄いなあ」と世界のトップを体感できたことも良かった。

 「今朝も調子は良くなくて自信はなかった。でも一打一打に集中していいゴルフができた。あすもきょうみたいなゴルフができればいいな」

 昨年は1学年上の永井がアマチュアとして過去最高の3位に入り沸かせた。今年は新垣が魅せる番だ。

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