五郎丸 キック100%宣言!サモア戦「ビールのつまみになる試合を」

[ 2015年10月2日 05:30 ]

軽快な動きを見せる五郎丸

 日本代表は1日、1次リーグ第3戦のサモア戦(3日、ミルトンキーンズ)の登録メンバー23人を発表した。大金星を挙げた9月19日の南アフリカ戦とは先発2人だけが違う「レジェンドメンバー」で、準々決勝へ向け負けられない一戦に臨むフィフティーン。エースのFB五郎丸歩(29=ヤマハ発動機)も、同23日のスコットランド戦では4本中2本の成功にとどまったプレースキックを100%成功させると宣言した。

【日本代表メンバー B組勝敗表】

 日本時間では土曜日の午後10時30分開始の大一番。五郎丸はその話を向けられると、にやっと笑って話した。「ビールを飲みながら(試合を見る)。おつまみになるような試合をしたいですね」。南アフリカ撃破の余韻が少し冷めてきた日本を、もう一度ラグビーで盛り上げる。代表一の注目を集める副将は、そう宣言した。

 日本が勝ち点0の敗戦で、サモアが4トライ以上に与えられるボーナスポイント1を得ての勝利なら、その時点で準々決勝進出の可能性は断たれる。たとえ勝っても、ボーナスポイントを取らなければ8強入りは厳しい状況にあるが、「僕たちはチャレンジャー。先を見て、そういう計算はできない。勝たないことには始まらない」と言い切る。あくまで勝利が優先。その点は選手全員の意思統一ができている。

 メンバー発表会見に臨んだリーチ主将も、3トライを奪って残り10分でリードしている状況の想定を促され、こう話した。「3トライ(程度のリードで)10分だと、何が起きるか分からない。10分は長すぎる。ペナルティーならPGを狙います」。まずは愚直に得点を重ねる。当然、五郎丸の右足に期待がかかる。

 五郎丸自身、当然その期待は理解している。前日は全体練習がなかったが、グラウンドへ赴き、キック練習を行ったという。「毎日練習しています。(技術的に)何かをW杯で修正しているようなキッカーなら最初から入らない」と自信は揺らいでおらず、感覚の微調整で準備を終えた。そして「100%、入ればいいですね」とニヤリ。今はプレッシャーすら楽しむ余裕がある。

 全チーム2試合を終えた30日現在で29得点はトップ。「タイトルを狙うにはいい位置」とも言う。W杯の日本代表通算得点記録も、栗原徹の40得点まであと11。さまざまな期待を背負って、再び右足を振り抜く。

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2015年10月2日のニュース