サニブラウン100Mでもリオ!参加標準記録突破へスタート課題

[ 2015年10月1日 10:15 ]

リオ五輪で2種目出場をマザすサニブラウン

 陸上男子200メートルで8月の世界選手権(中国・北京)に最年少出場したサニブラウン・ハキーム(16=城西高)が、100メートルでも16年リオデジャネイロ五輪を狙うことが30日、分かった。五輪前の16年7月には世界ジュニア選手権(ロシア・カザニ)の出場にも意欲十分。規格外スプリンターのリオへの道が定まってきた。

 夢舞台のターゲットは決まった。200メートルは既に五輪参加標準(20秒50)を突破しているサニブラウンが、100メートルでもリオ戦線を駆ける。城西高の山村貴彦監督(36)は「リオデジャネイロ五輪は200メートルだけじゃなく、100メートルも狙っていく」と明かした。

 サニブラウンは、今夏の世界選手権200メートルに世界最年少で出場。準決勝に進出する健闘を見せた。一方、100メートルは全国高校総体でも2位に終わるなど、まだ200メートルほどの強さはない。自己ベスト10秒28は五輪参加標準10秒16に届いていないが、「スタートをしっかり出る技術が足りない」とサニブラウンが自覚する課題を克服すれば、参加標準突破の可能性は十分だ。

 リオ五輪の陸上は16年8月12日にスタート。夢舞台の前に世代別の頂点も目指す。同年7月19日開幕の世界ジュニア選手権の出場にも意欲。「16年の目標はリオ出場と、世界ジュニアでの100メートルと200メートルの2冠」と山村監督。7月29日からは全国高校総体(岡山)が行われるが、リオへ厳しい日程になるため、高校総体路線への参戦はオフに話し合う。

 サニブラウンは日本ジュニア選手権(16日開幕、愛知)で、充実の今季を締めくくる。オフは100メートルで10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19=東洋大)との合同練習や海外合宿のプランも浮上。無限の可能性を秘めた16歳は、リオ・ロードを全力で駆け抜ける。

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2015年10月1日のニュース