マフィ、10・3サモア戦間に合った!負傷のNo・8一時絶望視も

[ 2015年9月30日 05:45 ]

ウォーミングアップするマフィー

ラグビーW杯イングランド大会

(9月29日)
 日本代表は29日、ウォリックスクールで約2時間の練習を行った。23日のスコットランド戦(グロスター)で負傷交代したNo・8アマナキ・レレイ・マフィ(25=NTTコミュニケーションズ)も、元気に練習参加。一時は今大会の出場が絶望視されたものの、完全復活をアピール。10月3日のサモア戦(ミルトンキーンズ)でも日本のために体を張る。

 「初めてコンタクト練習に入って、やっぱり痛いですね」。練習後、マフィが衝撃的な一言を発した。しかし、次の瞬間、「うそです。だいたいダイジョウブ」と語ってニヤリ。冗談交じりで復活を宣言した。

 スコットランド戦では後半5分に負傷交代。脚を痛がり担架でグラウンド外へ運び出された。試合中に病院へ直行し、検査後は松葉づえをついて試合会場に戻った。一時は今大会中の復帰が絶望視されたが、翌24日の精密検査でも「器質的な異常所見はなく、筋肉の痛みのみ」との診断。「前に痛めたところ(昨年12月に左股関節の脱臼骨折)の周りの筋肉の打撲と言われた。自分の神様にお願いした」と復活できた理由を明かした。別メニューで調整した部分もあったが、全体練習にも加わった。

 サモアも自身同様、突破力に優れる大型選手がそろう。母国トンガとはライバル関係にあるだけに、「絶対にフィジカルで来る。僕も同じアイランダー(太平洋諸国出身選手)。仕事はボールをキープし、ディフェンスをしっかりすること」と対戦を楽しみにしている。

 今春結婚したあずさ夫人(26)は現在、英国に滞在中で、サモア戦後に帰国する。スコットランド戦後、「“もう、いいよ”と言われた。気持ちは分かるけど、まだ目標の8強にはいってない。(勝利という)プレゼントをあげたい」と照れることなく宣言したマフィ。倒れても、傷ついても、そのたびに立ち上がってきた男が、再び世界を沸かせる。

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