五輪エンブレム募集限りなく「オープン」に 第1回委員会で方向性確認

[ 2015年9月29日 16:52 ]

森氏と談笑する宮田亮平委員長
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 20年東京五輪・パラリンピックのシンボルマークとなる公式エンブレムの新たなデザインを選定する「エンブレム委員会」の第1回が29日に都内で行われ、東京藝術大学学長で東京2020エンブレム委員会委員長の宮田良平氏が委員会後に報道陣に対応。エンブレムを可能な限り広く募集していく方向性を示した。

 1回目の会合となる今回は選考に関して、コンセプトをどのようにするか、エンブレムに求める機能はどのようにするか、応募資格に関してどのような資格条件をつけるか、などについて委員が意見交換。まだ結論は出ていないものの、宮田委員長は応募資格について「前回と違いまして受賞歴は問いません。できるだけ幅広く、複数のコラボレーションも考えたいと思います」と“密室”で選考が進められた前回を反面教師にできるだけ制限を設けずに募集をするべきであるという意見が多かったことを明かした。親子での応募を始めとしたグループでの募集や、外国人も応募可とする案が出たという。「日本人であるということが大事という意見もありましたし、日本に住んでいる外国の方もよろしいのではないかと話題になっておりました」。

 多くの人々から愛されるエンブレムを作るために、「可能な限り多くの皆様から応募できること」が必要であると強調し、「審査過程でも何らかの形で多くの皆様に関わってもらうことも必要」という意見も紹介した。来年度春にエンブレムを発表するというスケジュールから逆算し、10月中旬までに応募要領を決定する予定。

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2015年9月29日のニュース