追加種目提案できるのは立候補都市減少を防ぐため

[ 2015年9月29日 09:35 ]

 ――競技と種目の違いは?

 競技とは陸上、水泳などスポーツの種類を、種目は陸上の男子100メートルや女子マラソンなどメダルを争う区分を指す。16年リオデジャネイロ五輪では28競技、306種目が行われる予定。IOCは昨年12月に中長期改革「五輪アジェンダ2020」をまとめ、夏の五輪で最大28としていた競技の枠を取り払い、種目数約310、選手数約1万500人を上限とした。

 ――なぜ開催都市が提案できることになったのか?

 「五輪アジェンダ2020」では従来の上限とは別に、東京五輪から開催都市が追加種目を提案できる権利を認めた。五輪開催には巨額の経費がかかり、立候補する都市が減った。IOCは地元で人気のある種目を実施できる仕組みにすることで、五輪招致の魅力を高めようとしている。

 ――追加種目は今後の五輪でも行われるのか?

 東京五輪限りで、次回以降はその都度、開催都市がIOCに提案する。地域の特色を反映できる一方で、普及や強化が一時的なものになるのではないか、という懸念もある。

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