実力は世界トップレベル 日本山岳協会会長「感激している」

[ 2015年9月29日 05:30 ]

ガッツポーズを見せるスポーツクライミングの野中

東京五輪追加5競技18種目提案を決定

 スポーツクライミングを統括する日本山岳協会は都内で会見し、八木原会長は「待ちに待った知らせに感激している」と安どの笑みを浮かべた。

 日本の実力は世界でもトップクラス。ボルダリングで14年W杯年間3位の東京・日出高3年、野中生萌(みほう、18)はこの日、遠征先のドイツから帰国。吉報に「うれしい。正式に選ばれたら金メダルを獲得したい」と目尻を下げた。野口啓代(あきよ、26)は14年W杯年間1位。小日向競化委員長は「相当、頭脳が必要。日本人の工夫する細かい技術は(この競技に)向いている」とうなずく。

 過去にボルダリング、リード、スピードの3種目複合の競技実施はない。スピードは国内の競技人口も少ないが、小日向氏は「日本の選手のレベルは高い。やれないことはない」と5年後の表彰台に自信を示した。

 ▽スポーツクライミング 突起物が設置された人工の岩壁をよじ登る競技。制限時間内に最高到達点を争うのが「リード」、ロープを使わず数種類の壁に挑むのが「ボルダリング」、速さを競うのが「スピード」。複合は3つの合計点を競う。

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