松山 今季最終戦12位「勝てないのは残念だけど」来季手応え

[ 2015年9月29日 05:30 ]

今季最終戦を「いい兆し」を見せ12位で終戦した松山(AP) 

USPGAツアー ツアー選手権最終日

(9月27日 米ジョージア州アトランタ イーストレークGC=7307ヤード、パー70)
 松山英樹(23=LEXUS)は、5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの70で通算イーブンパーの12位にとどまった。シーズン総合順位は16位だったが、米本格参戦2年目で一定の手応えをつかんだ。ジョーダン・スピース(22=米国)が、69で回って通算9アンダーで今季ツアー5勝目。フェデックス・カップ・ポイントによるシーズン総合優勝も決め、ボーナス1000万ドル(約12億円)も手にした。

 最終戦はイーブンパーで終戦。松山の胸中には「後半で落としたのが少し残念。良い部分も悪い部分も出て逆に良い形で終われたかな」と悔しさと満足感が交錯した。

 前半はティーショットが好調でフェアウエーからチャンスをつくり1、4番でバーディー。8、9番で連続バーディーを奪った。しかし14番パー4は第1打を右の林に打ち込むと、2打目は枝に当たり右ラフへ。3打目でグリーンまで運びファーストパットを2メートルまで寄せたが、ボギーパットはカップを1周して外れダブルボギー。7番もパーパットがカップに嫌われ「カップに蹴られて少しずつリズムが合わなくなった」と振り返った。

 米ツアー本格参戦2年目の今季は優勝に届かなかった。しかし進化は見せた。昨季4回だったトップ10入りは9回に増えた。昨季3回あった予選落ちは2回。ポイント・ランキングは16位。賞金ランキング15位で獲得賞金375万8619ドル(約4億5000万円)は日本人の史上最高額だ。

 「勝てなかったのは残念だけど良いものが見つかった。技術的に何をしたらいいのか分からないままやってきたけど最後に分かってきた。良い兆しもある」と手応えもある。「良い一年かどうかは分からない。そういう一年になるよう来季は頑張ります」と10月開幕の来季へ決意をにじませた。

 29日に帰国。プレジデンツ・カップ(10月8日開幕、韓国・仁川)に備え週末に韓国に入る。2度目の出場の米国選抜と欧州を除く世界選抜の対抗戦に向け「しっかり準備してベストを尽くす」と力を込めた。

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