鶴竜 2敗守った、琴奨菊上手投げ「良かったと思います」

[ 2015年9月25日 05:30 ]

琴奨菊(左)を上手投げで破る鶴竜

大相撲秋場所12日目

(9月24日 東京・両国国技館)
 左のおっつけから琴奨菊の体勢を崩した鶴竜は、左四つから右上手を引きつけ、土俵際に相手を追い詰める。最後は上手投げで相手を転がし、横綱の意地を見せた。この日の幕内の取組では最長の23秒4の一番に「良かったと思います」と安どの表情を浮かべた。

 前日は栃煌山を立ち合いの変化で下し、場内からブーイングを浴びた。「しっかり気持ちを切り替えていこうと思った」というこの日は、目の前で照ノ富士に土がついたが冷静。初めての一人横綱で、負ければ優勝戦線から脱落するピンチを力強い取り口で脱した。

 横綱昇進後初の優勝へ1差は射程圏内。千秋楽の直接対決まで負けられない勝負が続く。「とにかく自分の目の前の一番に集中するだけ」と吐き出した言葉は、自分に言い聞かせるようだった。

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2015年9月25日のニュース