遼、被災地盛り上げる!水害苦しむ茨城で2週連続優勝必ず

[ 2015年9月23日 05:30 ]

プロアマ戦に参加した石川遼。左は佐藤賢和キャディー

 男子ゴルフのアジアパシフィック・オープン・ダイヤモンド・カップは24日から4日間、茨城・大利根CC(7101ヤード、パー70)で行われる。前週のANAオープンでツアー通算12勝目を挙げたばかりの石川遼(24=CASIO)は22日、プロアマ戦に出場。茨城県で発生した水害を受け、チャリティー活動やプレーで被災地を励ます決意を語った。

 今季の国内初戦だった前週のANAオープンで通算12勝目をマークしてから2日。石川は自宅に祝福の花束や電報が数多く届いたことを明かし、「あらためていろんな人に支えられているというのを感じた」と喜びをかみしめた。白熱の優勝争いを演じて「疲れは大したことはないが、やはり優勝のあとは緊張から解き放たれた感じがする」としみじみ。まだ次戦への戦闘モードには至っていないが「試合になるにつれてボルテージを上げていきたい」と語った。

 今週は埼玉県内の自宅から茨城県のコースに通勤。車で片道30分ほどの道のりだが、窓の外を見ては「コースの近くの田んぼなんかはまだ水が引いていないような感じがあった」と茨城県で発生した台風18号の影響による水害に心を痛めている。会場の大利根CCは、鬼怒川の堤防決壊で甚大な被害が出た常総市に隣接する坂東市に位置。今大会では出場選手の協力を得て、選手によるチャリティーサイン会やサイン入りチャリティーグッズの販売を行うことが決まった。集まった義援金は茨城県に寄付。石川も「大会が開催されるからには選手がプレーで盛り上げていくことが大事。選手会としてもできることがあれば、いろいろやっていくのは良いことだと思う」と協力を誓った。

 この日のプロアマ戦では4つのパー3以外は全てのティーショットで1Wを振り抜くなど、攻めの姿勢は健在。やや球筋が安定しなかったことから「制御不能です」と笑ったが、心技体がかみ合えば2週連続優勝も狙える。自身の活躍で被災地を勇気づける。

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2015年9月23日のニュース