桐生、10秒19で五輪標準届かず「ふがいない」も今後に手応え

[ 2015年9月22日 16:41 ]

10秒19の大会新記録で優勝した桐生祥秀。右奥は2位の岩崎浩太郎

 陸上男子短距離で東洋大2年の桐生祥秀が22日、埼玉県の上尾運動公園陸上競技場で行われた関東学生新人選手権の100メートルに出場し、10秒19(向かい風0・5メートル)で優勝した。狙っていた来年のリオデジャネイロ五輪の参加標準記録、10秒16には届かず「ふがいない。もっといけたかな」と不満をのぞかせた。23日には200メートルを走る。

 右太もも裏肉離れから復帰2戦目。向かい風1・9メートルだった予選は10秒45で通過し、決勝はスタートで出遅れた。8割程度まで復調し「全体的な流れをつかみかけている」と手応えも口にした。

 2年前に日本歴代2位の10秒01をマークしたが、ことしの世界選手権に向けても10秒16の参加標準記録を切れず、故障もあって代表入りを逃した。指導する土江寛裕コーチは「(標準記録が)出ていれば安心して冬季を迎えられるが故障のリスクもある」とし、今季中にさらに100メートルに参戦するかは状態を慎重に見極めて判断する。

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2015年9月22日のニュース