劇場が訴え取り下げの意向 エンブレム問題「IOCとの合意により」

[ 2015年9月22日 09:01 ]

 白紙撤回された2020年東京五輪の旧エンブレムをめぐり、ベルギー東部リエージュにあるリエージュ劇場の代理人弁護士は21日、国際オリンピック委員会(IOC)に使用差し止めを求めた劇場の訴えを取り下げる考えを明らかにした。

 劇場と共に提訴したロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏は21日、共同通信の取材に訴訟を維持する考えを示した。22日に初回審理が裁判所で行われる予定。

 劇場とドビ氏は8月、佐野研二郎氏が手掛けた旧エンブレムが劇場のロゴに類似しているとして、リエージュの裁判所に提訴した。劇場の代理人のアラン・ベレンブーム弁護士は「IOCとの合意により訴えを取り下げる」としている。

 ベルガ通信によると、劇場は声明を発表し「IOCの説明や佐野氏のエンブレムの撤回を踏まえ、劇場の権利が侵害されないことを確認した」と表明した。

 大会組織委員会は今月1日、佐野氏がデザインした大会の公式エンブレムを白紙撤回し、新しいエンブレムを選考し直すことを決定した。(共同)

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2015年9月22日のニュース