大声で君が代歌うNZ出身のヘスケス、「スペース見えた」千金トライ

[ 2015年9月21日 05:30 ]

<日本・南アフリカ>後半42分、逆転トライを決めヘスケス(右)は雄叫びを上げる

ラグビーW杯イングランド大会 1次リーグB組 日本34―32南アフリカ

(9月19日 ブライトン)
 主役は最後にやってくる。後半38分、23人の最後にピッチへ飛び出したWTBヘスケス。持ち味の低い姿勢でマフィの左を並走し、パスを受けるとピーターセンのタックルを受けながらもインゴール左隅に確実にタッチダウン。次の瞬間、ずんぐりとした体形の男は同じジャージーを着た男たちの中に埋もれた。

 「スペースが見えたので、そこに走ろうと思った」。妻のカーラ・ホヘパさんは、女子ニュージーランド代表WTBとして10年の女子W杯でトライ王に輝き、セブンズ代表でも活躍する名選手。大会前には「ファーストタックルとファーストキャリーさえできれば、後は結果が付いてくると助言された」といい、そのファーストタッチで歴史的トライ。君が代も大声で歌うニュージーランド出身の30歳。たった数分で、大仕事をやってのけた。

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