なぜ選手はついてきたのか エディーHC 前例なき4年間の挑戦 自ら見本を示す

[ 2015年9月20日 07:46 ]

<日本・南アフリカ>前半、モールからトライを決めるリーチ(右)

ラグビーW杯イングランド大会 1次リーグB組 日本34―32南アフリカ

(9月19日 ブライトン)
 ラグビー史上最大の奇跡が起きた。日本のW杯勝利は、91年イングランド大会のジンバブエ戦以来、24年ぶり2勝目。12年4月に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)の下、世界一のハードワークを積んできたジャパンが世界を驚嘆させた。
【ラグビーW杯 日程&結果】

 この4年間の歩みが、それを物語る。過去1勝2分け21敗のW杯の歴史を変えるため、「人生最大のチャレンジ」と銘打ち、全てを日本ラグビーのためにささげた。就任当初は毎月の日本協会理事会に足しげく通い、予算の取り付けや合宿の重要性を説いた。長すぎる拘束に反発するトップリーグのチームにも頭を下げ、理解を求めた。今年の代表拘束期間は130日以上。前例なき強化体制はこの日のために敷いた。

 選手の強化も前例のないことばかりだった。合宿では1日3部練習は当たり前。実戦練習とフィットネス練習を休みなく交互に繰り返し、試合以上の強度に慣れさせた。FWコーチに元イングランド主将のスティーブ・ボーズウィック氏、フィットネスコーチにジョン・プライヤー氏を招へいするなど世界最高レベルのコーチ陣もそろえた。

 自身は13年10月、軽い脳梗塞で倒れながらも、同11月のニュージーランド戦(秩父宮)は病室からメンバー選考の指示を出した。「選手はこの4年間、たくさんのものを犠牲にしてきてハードワークしてきた」。そう語る指揮官自ら見本を示してきたから、選手もついてきた。W杯後の11月1日付での退任はすでに決定。南アフリカのストーマーズとの契約が決定的とされる“雑音”が流れても、選手たちとの信頼は揺るがなかった。

続きを表示

この記事のフォト

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2015年9月20日のニュース