W杯の奇跡!エディーJ、南ア撃破!終了間際に逆転トライ

[ 2015年9月20日 05:30 ]

<日本・南アフリカ>前半、モールからトライを決めるリーチ(右)

ラグビーW杯イングランド大会 1次リーグB組 日本34―32南アフリカ

(9月19日 ブライトン)
 ラグビー史上最大の奇跡が起きた。日本代表は19日(日本時間20日未明)、1次リーグB組初戦で世界ランキング3位の南アフリカと対戦し、34―32で歴史的勝利を挙げた。日本のW杯勝利は、91年イングランド大会のジンバブエ戦以来、24年ぶり2勝目。12年4月に就任したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)の下、世界一のハードワークを積んできたジャパンが世界を驚嘆させた。
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 国も民族も関係ない。大半の観客がジャパンコールで声をからした。前半28分、左ラインアウトからモールを組み、一歩、また一歩と前進。バックスの選手を含めて11人が一団となり、最後はリーチ主将がインゴールでボールを押さえた。逆転のトライ。過去W杯1勝の日本が、2度優勝の南アフリカを力で凌駕(りょうが)した。

 2点のビハインドで前半を折り返したが、後半2分にFB五郎丸が左中間からのPGを決めて逆転。すぐさま逆転を許したが、再逆転してノーサイド。赤と白のジャージーをまとった勇敢な男たちが、我を忘れて抱き合った。

 ◆エディージャパンの偉業

 ☆欧州勢にアウェー勝利 12年11月10日、ルーマニアのブカレストで同国と対戦し、34―23で勝利。日本代表として初の快挙で、続く11月17日のジョージア戦(トビリシ)も25―22で接戦をものにした。

 ☆ウェールズに勝利 13年6月15日に秩父宮で対戦し、23―8で勝利。1週間前の第1戦(花園)でも18―22と善戦していた。両チームがテストマッチ認定した上での対戦で欧州6強国に勝つのは、史上初めてだった。

 ☆世界ランキング9位 昨年11月10日に国際統括団体が発表した最新の世界ランキングで、史上初めての1桁台となる9位に浮上。

 ☆テストマッチ11連勝 13年11月15日のロシア戦から昨年11月15日のルーマニア戦まで勝ち続けて記録。サモアやイタリアといった強豪国からの勝利も含む快記録となった。

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