スペイン5大会連続五輪切符 ガソルが代表で自身最多40得点

[ 2015年9月18日 15:06 ]

代表では自身最多となる40得点をマークしたスペイン代表のガソル(AP)

 リオデジャネイロ五輪の出場権をかけた男子バスケットボールの欧州選手権(出場枠2)は17日、フランスのリールで準決勝の1試合を行い、スペインが延長の末に地元のフランスを80―75(前半32―33、延長14―9)で下して決勝に進出。5大会連続通算12回目の五輪出場を決めた。

 スペインは前半で一時11点差をつけられ第3Q終了時点でも8点を追っていたが、第4Qを18―10として延長に突入。NBAブルズのフォワード、パウ・ガソル(35)が代表での試合としては自身最多の40得点をマークし、延長でも最後の8得点を1人で稼いで劇的な勝利を収めた。

 フランスはいったん逆転された第4Qの残り4秒、NBAトレイルブレイザーズからホーネッツに移籍したニコラス・バトゥーム(26)が3点シュートを決めて66―66の同点。しかし75―78で迎えた延長の残り15秒、NBA7季でフリースローの成功率が83・4%に達していたバトゥームが3本のフリースローを与えられながら、これをすべて外して苦杯を喫した。

 ここまでチームを引っ張ってきたガードのトニー・パーカー(33=スパーズ)は17本中13本のフィールドゴールを外しわずか10得点。前回の欧州選手権(スロベニア)準決勝と昨年のW杯(スペイン)の準々決勝ではスペインに勝っていたが、母国で迎えた今大会では7戦全勝(予選リーグ5勝0敗)で準決勝に駒を進めながら、予選リーグで3勝2敗ともたついていた“宿敵”に敗れた。

 準決勝の残り1試合は18日に行われ、スペインはセルビア対リトアニアの勝者と20日の決勝で対戦。勝てば2大会ぶり3度目の欧州制覇となる。

 この日は5~8位決定予備戦も行われ、ギリシャが97―90でラトビア、イタリアが85―70でチェコに勝利。世界ランクでギリシャ(10位)がイタリア(36位)を上回るために5位決定戦は行わずに順位が確定し、両者はともに来夏の世界最終予選に出場することになった。敗れたラトビアとチェコは18日に7位決定戦を行い、勝った方が最終予選への出場権を獲得する。

 なお五輪出場を決めたのはブラジル(開催国)米国(W杯優勝)オーストラリア(オセアニア)ナイジェリア(アフリカ)ベネズエラ&アルゼンチン(米大陸)を含めてスペインが7チーム目となった。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月18日のニュース