真央 復帰戦で3回転半跳ぶ!昨季決めた女王と大技対決だ

[ 2015年9月7日 08:10 ]

白のドレス姿で登場する浅田真央。右は姉・舞さん

 いきなりアクセル全開だ。1年の休養を経て現役続行を決めたフィギュアスケート女子の浅田真央(24=中京大)が、復帰戦のジャパン・オープン(10月3日、さいたまスーパーアリーナ)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑む方針であることが6日、分かった。昨季の世界選手権を制したエリザベータ・トゥクタミシェワ(18=ロシア)らが出場するハイレベルな一戦で、代名詞の大技を決めて存在感をアピールする。

 復帰戦のジャパン・オープンまで1カ月を切り、本気モードに入った。この日、横浜市内で自身が出演する新CMの発表会に参加した浅田は「常にスケートのことを考えている。落ち着いているけど、試合に向けて一直線」と静かに気合を入れた。9月に入ってからは佐藤信夫コーチと復帰戦を見据えて調整しており「試合に向けて、まとめる作業に入っている」と明かした。

 5月から本格的に練習を再開。ここまでの流れを振り返り「練習を積み重ねてきて、いつもと同じ形になっている」と言う。「いつもと同じ」が意味するのは、代名詞のトリプルアクセルへのアタックに他ならない。ジャパン・オープンに向けても「いつも通り、同じ通りにいきたいな」と話しており、いきなり大技をプログラムに組み込むつもりだ。

 浅田は新しい試みとして、1回転ループ―3回転サルコーを含む3連続ジャンプの練習にも取り組んでいたが、今季の実戦投入は見送る予定。関係者は「得点もそれほど変わらないし、無理して入れることはない」と説明し、トリプルアクセルを含め、ソチ五輪と同じジャンプの構成になると見られる。

 フリーのみで争うジャパン・オープンには、昨季トリプルアクセルを決めた世界女王・トゥクタミシェワが参戦。他にもソチ五輪金メダルのソトニコワ、世界選手権銀メダルの宮原らも出場し、復帰戦から強豪と激突する。「体調を整えたり、ケガをしないように、自分の精神状態をしっかり整えてシーズン初戦を迎えたい」と浅田。代名詞の大技とともに、勝負のリンクに帰ってくる。

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