岩田 前回覇者の意地!65で4位 米入れ替え戦に弾み

[ 2015年9月7日 05:30 ]

18番、岩田寛はレジャーシートと共にグリーンに向かって3打目を打つ

男子ゴルフツアーフジサンケイ・クラシック最終日

(9月6日 山梨県富士河口湖町・富士桜カントリー倶楽部=7471ヤード、パー71)
 25位から出た岩田寛(34=フリー)が5連続を含む8バーディー(2ボギー)を奪って65の好スコアをマークし、通算6アンダーで4位に入った。前年優勝者の意地を見せるとともに、10日から始まる米ツアーと同下部ツアーの入れ替え戦に弾みをつけた。金庚泰(29=韓国)が通算9アンダーで今季3勝目を飾った。
【最終R】

 前回王者が最終日に見せ場をつくった。岩田は2つ伸ばして迎えた13番からエンジン全開。16番までバーディーを連ね、17番パー5では残り241ヤードから5Wでピン4メートルに2オン。イーグルは逃したものの5連続バーディー。「悔しい。大声を出したい。(17番で)イーグルパットが入っていたら18番も取ってやろうという気持ちになっていた」と終盤の失速を悔やんだが観客を楽しませた。

 ボギーとなった18番では珍プレーも披露した。2打目を右に曲げレジャーシート上に敷いたタオルの上に球が止まった。レジャーシート、タオルは無罰で取り除きドロップできるが「どかすとラフでスピンがかけられない。タオルの上からの方がかけられる」とそのまま58度のウエッジで40ヤード先のピンを狙った。球はグリーンを越えたが、喝采を浴び「遊びでやったことはあるけど、あの距離は初めて」と笑った。

 7日に渡米。10日から米ツアーと同下部ツアーの入れ替え戦に臨む。4試合を戦って獲得賞金ランクで下部ツアーのレギュラーシーズン上位25人を除く上位25人に入れば来季米ツアーの出場権が与えられる。「今回の悔しさと経験を生かすも殺すも自分次第」と富士桜での経験を糧に挑む覚悟だ。

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