【松岡修造の目】乱された「心の体力」敗戦ショック長引くかも

[ 2015年9月2日 08:00 ]

1回戦で敗れ、ペア(左)と握手を交わす錦織
Photo By スポニチ

テニス全米オープン第1日 錦織圭 4―6、6―3、6―4、6―7、4―6 ブノワ・ペア

(8月31日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 圭のテニスは悪くなかった。ただ、対戦したペアは良く言えば斬新、悪く言えば何を考えているかさっぱり分からない相手。その選手がゾーンに入ってしまった。圭が自分からリズムをつくりながらプレーすることがほとんどなかった。第4セットのタイブレークは「打ち急いだ」(錦織)と言っていた。早く終わらせたい思いが出てしまった。

 対応力のある圭が打開策を導けず、心の体力を乱された。ストレスで心の疲れが徐々に体にたまっていった。そうなると、10、20キロの重りをつけたように体がスムーズに動かなくなってしまう。初戦の重圧というよりも、ペアの罠(わな)にはまったという感じだ。4大大会ではいろいろなことが起きる。優勝、世界一を狙う圭にとって、初戦敗退の重さは計り知れない。敗戦のショックは長引くかもしれない。

 しかし、ここで切り替えることが大事だ。すぐにデ杯もあり、切り替えられるチャンス。シーズン終盤に向けて、デ杯、そして年に1回の国内で行われる楽天ジャパン・オープンをいい形で乗り切ることが、マスターズにつながっていく。(スポーツキャスター)

続きを表示

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2015年9月2日のニュース