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梅木、初出場で金!20歳の“モー娘”が快挙達成!

女子78キロ級決勝戦でベレンセク(右)を破り優勝した梅木

世界柔道第5日 女子78キロ級

(8月28日 カザフスタン・アスタナ)
 女子は78キロ級の梅木真美(20=環太平洋大)が決勝で昨年銅メダルのアナマリ・ベレンセク(スロベニア)を破り、初出場初優勝の快挙を達成した。この階級の日本人金メダルは、03年の阿武教子以来、12年ぶりとなった。男子90キロ級のベイカー茉秋(ましゅう、20=東海大)は準々決勝で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がり、銅メダルを獲得した。女子70キロ級の新井千鶴(21=三井住友海上)は3位決定戦でフランス人選手に敗れ、メダル獲得はならなかった。

 必死にしがみつく相手の足を振りほどき、がっちりと抑え込みに入った。ベレンセクは微動だにできない。あとはただ20秒待って「一本」の声を聞くだけだった。白の柔道着に包まれた身を、これまで味わったことのない喜びが貫く。前評判は決して高くなかった梅木が金メダルをつかんだ。

 「初出場で金はうれしい。目の前の試合を一つ一つ集中できたのが勝因だと思う。変なプレッシャーを感じず、思い切って戦えたのが良かった」

 熊本・阿蘇中央高は「寝技をかなり練習する高校」で、磨き続けてきた技が生きた。2回戦はけさ固めで一本勝ち。準決勝もポゴジェレツを抑え込み、合わせ技一本で制した。決勝も積極的に仕掛けて体力を奪い、延長戦で相手が不用意に寝転んだ隙を突いた。5試合計17分15秒。息を切らすシーンもほぼなく「体力的に余裕があった。寝技で勝てる自信もあった」と誇らしげに語った。

 実家は牛40頭を飼う畜産農家。幼少期から牛の世話など力仕事をこなし、無尽蔵のスタミナを身に付けた。小学校ではさらに綱引きクラブに所属し、足腰も鍛えた。高校時代は1年で全国高校総体を制覇。世界ジュニア女王も経験し、1メートル75の長身で威力ある大外刈りや内股も秘める。「俺と一緒に世界一になろう」と92年バルセロナ五輪王者の古賀総監督に口説かれて進学した環太平洋大では、矢野智彦監督を相手に立て続けに10本乱取りをこなすなど、柔道への意欲と練習量はピカ一。20年間の全ての歩みが、金メダルへと導いた。

 何より層の薄い78キロ級での優勝がもたらす意味は大きい。03年大阪大会で阿武教子が頂点に立った後は、苦戦が続いた階級だった。13年は11年銀の緒方亜香里が1回戦負けし、昨年も佐藤瑠香が3回戦敗退。来年のリオデジャネイロ五輪代表争いも混とんとする中で一気に最有力候補となった。全日本女子の南條充寿監督も「強豪がばたばたと倒れ、ラッキーな部分もあった。ただ、どんどん前に出てチャンスを逃さなかった」と称えた。

 世界を制しても「投げて勝つ、一本を取れる柔道を目指したい」と話した梅木。人見知りの性格で、周囲から「猛牛になれ」と言われることもある20歳が、自分の殻を破った。

 ◆梅木 真美(うめき・まみ)1994年(平6)12月6日、大分県九重町出身。小3からここのえ柔道クラブで柔道を始め、小国中から阿蘇中央高に進むと1年生でインターハイを制覇。2年時には世界ジュニアでも優勝した。環太平洋大に進学し、昨年はアジア大会で銅メダル、講道館杯で初優勝を飾った。母・英子さん(旧姓橋口)はカネボウで活躍した元バレーボール選手。得意技は大外刈りと寝技。左組み。1メートル75。

[ 2015年8月29日 05:30 ]

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