勇太 66で今季初首位!選手会長最終年「集大成」へ

[ 2015年8月28日 05:30 ]

第1日、6アンダーで首位の池田勇太

男子ゴルフツアーRIZAP・KBCオーガスタ第1日

(8月27日 福岡県糸島市・芥屋ゴルフ倶楽部=7151ヤード、パー72)
 ジャパンゴルフツアー選手会長を務める池田勇太(29=日清食品)が咋年10月のマイナビABCチャンピオンシップ第1ラウンド以来、今季初めての首位に立った。池田は出場選手中最多の8バーディー(2ボギー)を奪い、6アンダーの66でK・T・ゴン(33=韓国)とともにトップに立った。咋年のチャンピオン、藤田寛之(46=?城GC)は71で43位と出遅れた。

 不満げな口ぶりが逆に池田の手応えを際立たせていた。後半アウトの上がり3ホールで尻すぼみに終わったとあって、「7番でボギって9番パー5で(バーディーが)取れなかった。気分は悪いね」。まだまだ、伸ばせたと言いたげだ。それでも、66の好スコアで昨年10月以来の首位。「内容に関しては悪くない」。2日目以降へ自信を見せた。

 前半の出だし10番でいきなりバーディーを奪い、13番パー5は左ラフからSWで直接カップインさせるなどインだけで5バーディーを決めた。高麗グリーンの仕上がりの良さにも挑戦心をくすぐられて「台風(15号)の直後とは思えないほどいい状態。それに見合ったスコアを出したいという自分の気持ちが表れた」と目を細めた。

 13年に選手会の会長に就任して3年目の今年を「集大成」と位置づける。今季は海外を含めた大会の新規開催に取り組み、国内で1試合が新たに加わるなどツアー整備に力を注いだ。だが、日本ツアーに組み込まれ、7、8月に予定された東南アジアでの2大会は、スポンサーの事情や政治情勢などを理由に延期された。「日本のようにはうまくいかないな。選手には申し訳ないし、ふがいない」。責任感をにじませた男はだからこそ、国内ツアーを盛り上げる意味を誰よりも感じている。

 開幕前にはプレーヤーとしても「今まで誰もやったことのない会長で最多勝、賞金王を狙う」と宣言した。賞金ランキングは41位で未勝利だが「まだどうなるか分からない。1つ勝って2勝、3勝といきたいから一日も早く勝ちたい」と20代最後のシーズンを初の賞金王で飾るつもりだ。会場入り口には等身大写真付きで「いよいよ後半戦がスタートします。男子プロの魅力と迫力あるプレーを堪能ください」と選手会長のあいさつ文を掲げた。その言葉通り、池田が先頭に立ってツアーを引っ張る。

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2015年8月28日のニュース