日本、5大会ぶりVならず…上野、延長8回に痛恨2失点

[ 2015年8月10日 05:30 ]

決勝で米国に敗れ、肩を落とす上野(中央)ら日本代表

 ソフトボール女子の国際大会「ジャパンカップ」(スポニチ後援)は9日、岐阜県大垣市の大垣北公園野球場で最終日の2試合を行った。予選リーグ3戦全勝で1位通過した日本は、決勝で米国と対戦。タイブレーク方式による延長8回、先発の上野由岐子(33=ビックカメラ高崎)が2失点し、1―2で敗れ、05年大会以来5大会ぶりの覇権奪回はならなかった。米国は5連覇。3位決定戦はオーストラリアが台湾を下した。

 無死二塁から攻撃が始まるタイブレーク方式の延長8回。1死二、三塁で上野の投じたアウトコースのボールが、左中間に運ばれた。「インコースのサインだったが、捕手が動いたのでとっさにアウトコースに投げたようだ」と宇津木麗華監督。今年から本格的にバッテリーを組んだ20歳の我妻との呼吸ミスが、痛恨の一打につながった。

 20年五輪を見据え、若手主体で臨んだ今大会。打線も毎回走者を出しながら、前日(8日)も無得点に抑えられた米国の先発カルダを打ち崩せず。世界選手権連覇メンバーから4人を欠き、適応力も不足した。それでも「国内で戦うのは重圧がある。ここからもう一度、準備が始まる」と指揮官。主将1年目の山本も「こういう経験で“次はこうしよう”と思うことが日本のレベルを上げるはず」と前を向いた。

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2015年8月10日のニュース