錦織ストレート8強 相手にブレーク与えず「最後までいいプレー」

[ 2015年8月8日 05:30 ]

男子シングルス3回戦を突破した錦織(AP)

テニス シティ・オープン

(8月6日 米ワシントン)
 男子シングルス3回戦で世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25=日清食品)は世界35位で第16シードのレオナルド・マイエル(28=アルゼンチン)に6―4、6―4で快勝し、2年連続でベスト8入りを決めた。錦織は一度も相手にブレークポイントを与えずに完勝。7日午後1時(日本時間8日午前2時)すぎに始まる準々決勝では世界62位のサミュエル・グロート(27=オーストラリア)と対戦する。

 錦織が復調をアピールした。先行されて逆転勝ちした2回戦から一転、マイエルに一度もブレークの機会を与えず、ストレート勝ち。「サービスゲームをキープして、最後までいいプレーを貫けた」と余裕の表情。

 小雨の中でも集中力を切らさなかった。第1セットは雨で3度も中断した。体が冷える心配もあったが、再開後のゲームでもプレーは崩れなかった。3―3の第7ゲームでブレークに成功。「気を抜かず、何が相手に効いているか考えながら目の前のポイントに集中した」と振り返った。

 相手のストロングポイントをうまく消した。マイエルの片手打ちのバックハンドに、錦織は緩急をつけたサーブで対抗。コースと球が跳ねる高さを変えてミスを誘った。「サーブのトスの位置を変えたりして、修正できた」。第2セットの第1サーブは77%の高い確率で決まり、入った17本は全てポイントにつなげた。全米オープンに向けて、一定の手応えを得た。

 準々決勝では世界最速263キロのサーブを持つ1メートル93のグロートと初対戦する。「どれぐらいリターンが取れるか分からないが、まずは自分のサーブに集中したい」。会見では米メディアから試合に関する質問はほとんどなく、シューズやスポンサーなどコート外の話題ばかり。全米オープンに向け、注目度も増している。

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2015年8月8日のニュース