大忙し王さん 野球・ソフト実施「国民も熱望している」

[ 2015年8月8日 05:30 ]

東京五輪の追加種目検討会議後の会見で取材に応じる世界少年野球推進財団の会長を務める王貞治氏

東京五輪追加種目8競技連盟ヒアリング

 最有力とみられる世界野球ソフトボール連盟(WBSC)がトップバッターを務めた。6日に全国高校野球選手権大会で始球式を行った王貞治氏(75)が説明役として出席。「野球をプレーするだけでなく、見ることの素晴らしさを世界に知ってほしい。東京で開催される五輪であり、国民も(実施を)熱望している」と話した。

 15分のプレゼンテーションでビデオを用いて説明。その後30分間の質疑応答を行った。リカルド・フラッカリ会長は同競技の問題点とされる参加人数については、「野球、ソフトとも8チームくらいにとどめたい」と参加人数を抑えるプランを明かした。日程短縮にもつながり、相乗効果として大リーグ(MLB)を含めた各国のプロ選手参加の可能性に言及。「最高のパフォーマンスをしてくれるプロ選手を五輪に派遣したい」と語った。

 野球・ソフトが実施される場合、東北の被災地で試合を開催する可能性についても、フラッカリ会長は「(組織委員会から)ほかの会場を考えてはどうかというご提案がありましたので、できるかぎり協力をしたい。全国に野球の施設がある。投資はいらない」と柔軟に対応できる施設の充実もアピールしていた。

 ▼日本野球機構(NPB)・熊崎勝彦コミッショナー トップチームを派遣するということで合意できている。最強のチームを派遣しようという考えに変わりはない。

 ▼日本ソフトボール協会・宇津木妙子副会長 プレゼンは精いっぱいできたと思います。今まで通り、普及やアピールを怠らないように取り組んでいきたい。

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2015年8月8日のニュース