錦織 “世界最速男”をストレートで下し初のベスト4進出

[ 2015年8月8日 03:39 ]

グロートをストレートで下し、観衆の声援に応える錦織(AP)

シティ・オープン第5日男子シングルス準々決勝

(8月7日 米ワシントン)
 男子シングルス準々決勝で世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25=日清食品)が世界62位のサミュエル・グロート(27=オーストラリア)と激突。“世界最速”を誇る相手サーブに苦しみながらもストローク戦では圧倒。6―4、6―4とストレート勝ちで大会初のベスト4進出を果たした。

 錦織は263キロのサーブ世界最速記録を持つグロートと初対戦。サービスエースを15本決められたが、冷静に試合を進め、1度もブレークされずにストレートで勝利を収めた。

 第1セットは互いにサービスキープが続いたが、3―3で迎えた第7ゲームでプレークに成功。第4ゲームには珍しいスマッシュミスからジュースに持ち込まれたが、その後の自身のサービスゲームはきっちりキープし、リードを奪った。

 第2セットは第1ゲームから錦織にいきなりブレイクチャンスが訪れるが、グロスが要所で厳しいサーブを決め、7度のジュースまでもつれた攻防の末に辛くも落とす。また、第4ゲームには2度のダブルフォルトから30―40と相手にブレイクチャンスを与えてしまうが正確なショットでポイントを奪い返しサービスキープ成功した。すると2―2で迎えた第5ゲーム、サービス&ネットを多用する相手をあざ笑うかのような絶妙のロブショットが2連続で決め、流れを引き寄せると一気にブレークに成功。

 第2セットに入りファーストサーブの確率が落ちた錦織は苦しみながらもサービスキープを続け、5―4で迎えた第10ゲームはこの試合初のサービスエースが飛び出すなど相手に1ポイントも与えず。セットカウント2―0のストレート勝ちで準決勝進出を決めた。

 準決勝では、第3シードのマリン・チリッチ(26=クロアチアと対戦。昨年の全米オープン決勝以来の顔合わせとなる。

 ▼錦織圭の話 相手に何が効果的かというのをしっかり把握して、自分のプレーに集中した。リターンは簡単ではなかったが、セカンドサーブに対して勇気を持って攻められたことが良かった。

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