星 病乗り越え涙の金!女子200バタでリオ五輪切符

[ 2015年8月7日 05:30 ]

女子200メートルバタフライで金メダルを獲得し、ガッツポーズの星奈津美(AP)

水泳世界選手権第14日

(8月7日 ロシア・カザニ)
 奇跡の金メダリストだ。12年ロンドン五輪銅メダルの星奈津美(24=ミズノ)が2分5秒56で優勝した。五輪、世界選手権を通じ、女子200メートルバタフライでの日本人の金メダルは初めて。バセドー病を克服し、昨年末から04年アテネ、08年北京五輪連続2冠の北島康介(32=日本コカ・コーラ)を育てた平井伯昌コーチ(52)に師事。完全復活し、世界選手権で日本女子初の金メダルを手にし、来年のリオデジャネイロ五輪の代表権も獲得した。 

 こんな瞬間が訪れるとは思わなかった。序盤から好位置につけ、残り50メートルで3位浮上。じわじわと上位陣を追い上げ得意の展開に持ち込んだ。「持ち味を生かしたレースが久しぶりにできた」。最後は体半分ほどリードして静かにタッチ。ゆっくりと掲示板を見上げ、柔らかい笑みを浮かべ「今までやってきたことを出そうと思っていた。感謝の気持ちを強く持って表現できるような泳ぎをしたかった」。奇跡の復活劇に涙が頬を伝った。

 試合前、ある決意を口にした。「リオまでしか考えていないところがある。世界水泳も最後と思っている」。ここから最後の1年の競技生活。「これからもう来年に向けてスタートできる。本当にいい結果を出せるようにしなきゃいけない」。金メダリストとして臨む花道を、有終の美で飾る。

 ▽バセドー病 甲状腺ホルモンが過剰につくられる病気。代謝が活発になりジョギングしているような状態で脈拍が速く、汗が多く、疲れやすくなり、微熱の症状が出る。食欲が増しても体重が減ってしまう人や食べ過ぎて体重が増えてしまう人もいる。顔つきや目つきがきつくなったり目が出てくる眼球突出は代表的な症状。

 ◆星 奈津美(ほし・なつみ)1990年(平2)8月21日、埼玉県越谷市出身の24歳。春日部共栄高―早大。3歳から水泳を始める。五輪は08年北京10位、12年ロンドン銅メダル。世界選手権は11年4位、13年4位。験担ぎとして大会前にウナギを食べる。嵐の大野智のファン。1メートル64、55キロ。

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