大也 まさかの6位…3位に1秒以上離されぼう然「話にならない」

[ 2015年8月6日 05:30 ]

6位でレースを終えぼう然とする瀬戸

水泳世界選手権第13日

(8月5日 ロシア・カザニ)
 競泳男子200メートルバタフライ決勝で、瀬戸大也(21=JSS毛呂山)は1分55秒16の6位に終わった。中盤を過ぎても伸びず、最後は上位に引き離された。坂井聖人(20=早大)は1分54秒24の4位だった。瀬戸は200メートル個人メドレー準決勝で2分0秒05の全体14位に終わり、決勝進出を逃した。4日の女子100メートル平泳ぎ決勝で、渡部香生子(18=JSS立石)は3位と100分の1秒差の1分6秒43で4位となった。

 メダルはお預けとなった。200メートルバタフライで今季世界ランク1位の瀬戸は、予選3位、準決勝5位で決勝に進んだ。メダルを狙ったレースは最初の50メートルこそ3位だったが、そこから伸びなかった。銅メダルから1秒以上遅い1分55秒16で6位。ぼう然と掲示板を見つめるしかなかった。

 4日の準決勝では最初の潜水が15メートルを超える違反を犯したように感じて「どうしよう」と不安に陥り、過去全勝を誇った隣レーンの後輩・坂井に先着を許すなど消化不良のレースとなった。それでも、持ち前の明るさと母・一美さん(49)が口にしてきた「いっぱい失敗すればいい」という前向きな言葉で、2年前の400メートル個人メドレーの栄光を思い起こした。「バルセロナみたいなアドレナリンを出して、金メダルを獲って流れをつくりたい」と切り替えた。

 4日を終えた時点で日本競泳陣は女子200メートル個人メドレーの渡部の銀メダル1つ。期待された背泳ぎの入江や平泳ぎの小関が振るわず、カザニの冷たい風が男たちに吹きつけた。前回大会は初日に萩野が銀メダルを獲って波をつくり、日本は6個のメダルを築いたが、エースは右肘骨折で不在。くすぶっている状況に21歳は「日本チームに勢いをつけるのも自分の役目」と覚悟をにじませていた。だが、結果は伴わなかった。

 200メートルバタフライ決勝の約50分後に行われた200メートル個人メドレーの準決勝は、全体14位でまさかの落選。「ちょっとよく分からない。体もきつくなくて、気持ちも切り替えたけど。話にならない」。3冠どころか2冠も消え、首をひねった。残りの個人種目は2連覇を狙う400メートル個人メドレーだが、不安の残る内容となった。

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