香生子 執念の銀「脚がちぎれてもいいと思って最後まで泳いだ」

[ 2015年8月4日 08:30 ]

 水泳の世界選手権第11日は3日、ロシアのカザニで行われ、競泳女子200メートル個人メドレーで18歳の渡部香生子(JSS立石)が2分8秒45の日本新記録で2位となり、五輪も合わせ同種目で日本勢初のメダルに輝いた。

 渡部は前日の準決勝で出した日本記録を1秒16も更新し、五輪、世界選手権を通じて初めて表彰台に立った。競泳では今大会の日本勢メダル第1号。優勝したカティンカ・ホッスー(ハンガリー)は2分6秒12の世界新記録を樹立した。

 銀メダルを獲得した渡部は、興奮気味で質問に答えた。

 ―世界選手権初メダルの気持ちは。

 「本当に一言だけど、うれしいというだけ」

 ―ゴールした瞬間。

 「順位は見えていたりしたので、もしかしたら2番もあるかもしれないと思ったが(日本新記録の)タイムにすごいびっくりした」

 ―後半に追い上げた。

 「(コーチの)竹村先生が、最後は脚がちぎれても頑張ってこいと言っていたので、ちぎれてもいいと思って最後まで泳いだ」

 ―コーチの存在は。

 「これまでの自分を、考えとかまで変えてくれて感謝もしているし、これからも一緒に頑張っていきたい」

 ―絶好調なのか、地力がついているのか。

 「調子がいいのもあるけど、自分の力がしっかりついてきている証し」

 ―本職の平泳ぎが残っている。

 「きょうが一番のヤマだと思っていたので、いい結果が出て少しほっとした。これ以降にもつなげていけたらいい」(共同)

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2015年8月4日のニュース