石川遼、来季シード圏突入!「実力不足」ズルズル後退10位も

[ 2015年8月4日 05:30 ]

12番ティーショットを放つ石川遼

USPGAツアー クイッケンローンズ・ナショナル

(8月2日 米バージニア州ゲインズビル ロバート・トレント・ジョーンズGC=7385ヤード、パー71)
 3打差の8位から出た石川遼(23=CASIO)は2バーディー、2ボギーの71と伸ばせず、通算11アンダー、273で10位だった。目標の初優勝には届かなかったが、来季のシード権獲得には一歩前進。67をマークしたトロイ・メリット(29=米国)が通算18アンダーでツアー初優勝を飾った。

 ホールアウトした石川は「凄いプレッシャーがあった」と絞り出した。米ツアー初優勝だけでなく来季のシード権確定も気にかかるだけに心は揺れた。「ピンまでの距離を打つのが精いっぱいで、余裕がなかったのかな」と本音をのぞかせた。

 全体的にショットが右に出る傾向でなかなかバーディーチャンスをつくれない。5番パー5で5メートルを決めてバーディーが先行したが、その後は「ラインは読めていたけど、入らなかった」とパットの精彩も欠いた。思うように伸ばせず優勝戦線から脱落しながらも、必死にスコアを1つ伸ばして迎えた16番パー3では、1・2メートルのパーパットを外して後退。10位は5月のプレーヤーズ選手権(8位)に次ぐ今季2番目の好成績だが、結果的に1打の差で4位グループからこぼれ落ちた。賞金の差は6万1975ドル(約768万円)でシード確定を目指す石川にとっては痛い数字。「まだまだ実力不足」と語った。

 それでも、大会前は賞金ランキングが130位、フェデックス・カップ・ポイント・ランキングは140位といずれも125位以内に与えられる来季のシード権の圏外だったが今大会の結果により賞金ランキングは109位、フェデックス・カップ・ポイント・ランキングは125位に浮上。「初日に良いスタートが切れたということを生かせた」と評価した。

 入れ替え戦に回る前に来季シードを決めたいが、出場予定の試合は残り2つ。8週連続出場となる次週のバラクーダ選手権(6日開幕、米ネバダ州)へ「まずは体調面。しっかり準備をして、いい状態でプレーできるようにしていきたい」と意気込みを示した。

 ▽米ツアーのシード権 大会の優勝者にはメジャー大会は5年、世界ゴルフ選手権シリーズには3年など大会に応じてシード権が与えられるが優勝以外でシードを獲得するためには賞金ランキングもしくはフェデックス・カップ・ポイント・ランキングで上位125位以内に入る必要がある。フェデックス・カップ・ポイントはメジャー大会で600ポイント、世界ゴルフ選手権シリーズは550ポイントなど大会の規模や格に応じて異なる。昨年の実績では450点前後がシード獲得の目安で、石川は現在、421点。

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2015年8月4日のニュース