美香、厚かったメジャーの壁…スコア伸ばせず7位「残念」

[ 2015年8月3日 05:30 ]

最終日、スコアを伸ばせず7位タイに終わった宮里美(AP)

USLPGAツアー 全英リコー女子オープン最終日

(8月2日 英国ターンベリー ターンベリー・エイルサコース=6410ヤード、パー72)
 日本勢38年ぶりの海外メジャー制覇を目指し、2打差の4位から出た宮里美香(25=NTTぷらら)は1イーグル、2バーディー、5ボギーの73で回り、通算5アンダーで7位と悲願に届かなかった。71の横峯さくら(29=エプソン)は通算5オーバーの36位、77の成田美寿々(22=オンワードホールディングス)は通算9オーバーの50位。65をマークした朴仁妃(27=韓国)が通算12アンダーで大会初優勝。メジャー通算7勝目を飾った。

 新たな歴史をつくることはできなかった。宮里美は1番で3メートルを沈めてバーディー発進とするなど、前半を1つ伸ばして折り返した。14番パー5では右手前からの第3打をウエッジで直接放り込んでイーグル。両手を大きく広げて喜んだ。しかし、直後の15、16番で連続ボギーを叩いてしまう。最終18番も1・5メートルのパーパットを決められずに終わった。

 第3ラウンドは強風に負けず引き続き好調なパットを持続し、アンダーパーで回って4位に浮上。「パットを凄くいいイメージで打てている」と自信に満ちた笑みを浮かべた。後半に入って11番で5メートル、12番では12メートルをねじ込んでバーディーを奪った。さらに17番で6メートルを沈めると、18番は右ラフからの第2打が「完全に右に外れたと思った」というミスショットだったが、結果的にピン3メートルにつけて、これを決めて連続バーディーで締めくくった。

 躍進を支えたのがグリーン上だった。今季の米ツアーでは平均パット数が3位。今大会でも第3ラウンドまで1ラウンド平均26パットと1位に立っていた。大きな傾斜のあるグリーンにも「凄くイメージが合っていて、パットのフィーリングと頭の中のイメージがフィットしている。ショートパットが決まるから、ロングパットも気持ちよく打てる」と手応えを口にしていた。

 だが、メジャーの壁は厚かった。過去に海外メジャーを制した日本人は樋口久子(77年全米女子プロ選手権)と井戸木鴻樹(13年全米プロシニア選手権)の2人だけ。「リラックスしてシンプルなゴルフができたらいい」と気負いはなかったが、スコアを伸ばし切れず悲願はお預けとなった。

 ▼7位・宮里美香 きのうまでパットが入った分、入れられなくて残念。最終日は一打の気持ちが強すぎた。14番のイーグルはうれしかった。あれがなければもっと悔しかった。4日間通して守りのゴルフも攻めのゴルフもできた。最終日に爆発的なスコアを出すことが優勝には必要だとあらためて感じた。

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