遼、取り残されたムービングデー「尻すぼみ」71で後退3差

[ 2015年8月3日 05:30 ]

第3ラウンド、14番でティーショットを曲げ、叫ぶ石川遼

USPGAツアー クイッケンローンズ・ナショナル第3日

(8月1日 米バージニア州ゲインズビル ロバート・トレント・ジョーンズGC=7385ヤード、パー71)
 単独首位から出た石川遼(23=CASIO)は3バーディー、3ボギーの71で通算11アンダーの202とスコアを伸ばせず、首位と3打差の8位に後退した。ショット、パッティングともに苦しみ、我慢のゴルフを強いられた。ケビン・チャペル(29)とトロイ・メリット(29=ともに米国)が通算14アンダーで首位に立った。

 スコアが大きく動くムービングデーで、石川は取り残される形となった。アイアンショットやパットの精度を欠いて通算11アンダーのまま。首位を譲り「凄く悔しいイーブンパー。全体的に尻すぼみなゴルフだった」と肩を落とした。 

 1番で4・5メートルのバーディーパットを決め、5、7番もバーディーを奪うなど前半は好調だった。しかし、後半に入ると「ウエッジからアイアンにかけて右に出た」とショットがずれ始めた。10、13番でスコアを落とすと、「打った瞬間に入ったと思ったのが左に外れたり、心が折れるような瞬間が何度もあった」とパットにも狂いが生じ始める。15番は1・5メートルのチャンスを外し、「フックとスライスを読み違えるあり得ないミスをした」と悔やんだ。最終組で「慣れないプレッシャーがあった」と認めた。

 それでも、まだ首位とは3打差。米ツアーにデビューした09年から116戦目で、念願の勝利を狙える位置にいる。来季のシードが危うい立場で「優勝できれば全てが解決する」と力を込める。勝負の18ホールを見据え「(優勝に)届く可能性がある限り目指したい」と表情を引き締めた。

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2015年8月3日のニュース