新国立「簡素な計画を」市民団体が6600人分の請願署名提出

[ 2015年7月30日 19:40 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場をめぐり、従来計画に反対してきた市民団体「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」は30日、都内で集会を開き、簡素な競技場を求める約6600人分の請願署名を衆参両院の議員に手渡した。議員を通じ今国会に提出される予定。

 集会には、建築士ら約200人と自民党の河野太郎衆院議員、民主党の蓮舫参院議員ら与野党の議員が参加した。「手わたす会」共同代表の建築士大橋智子さんは「多くの国民が共感してくれたのは大きい」と話し、議員らも「請願は大変重い。引き続き、これから先も国民の声が届かなくならないようチェックしたい」と訴えた。

 署名は12日から、従来計画の中止を求めて募集を開始。安倍晋三首相が17日に見直しを表明した後も8月末まで続ける予定で、30日は第1回分として提出した。「手わたす会」は同日、請願署名とは別に、インターネットなどを通じて集めた同様の趣旨の署名約8万7千人分も国に提出した。

 同会は、新しい計画では、総工費を1千億円以下とすることや、固定座席は5万席程度で、それ以上は仮設にすることを提言している。

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2015年7月30日のニュース