IOC、新国立見直し了承 森会長謝罪「率直におわび」

[ 2015年7月29日 19:29 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は29日、クアラルンプールで理事会最終日の審議を行い、2020年東京五輪大会組織委員会の森喜朗会長らが、メーンスタジアムとなる新国立競技場の計画が白紙撤回となったことを説明し、了承された。森会長は「率直におわび申し上げたい」と謝罪した。

 森会長によると、開催経費削減を柱とする改革を進めるIOCのバッハ会長は「おわびすることは全くない」と返答し、「変更は当然あるべきこと。いい方向にもっていってもらいたい。そのための協力はする」と答えたという。

 バッハ会長は理事会終了後に記者会見し、新国立競技場の新たな計画について「入札の段階から関わっていきたい」と述べた。IOC自体が設計や入札に直接関与はしないが、進捗状況を注視するという。

 バッハ会長は五輪開催に求められる全ての要件が考慮されていることを確認したい意向で、「最初から関わることで、ほかのプロジェクトと同じように調整委員会で監督できる」と話した。

 これまで26競技が確定し、残り2競技となった会場計画見直しでは自転車の交渉が難航し、今回の承認は見送られた。1次リーグ会場の追加を検討しているサッカーは、来年のリオデジャネイロ五輪後に正式決定する。(共同)

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2015年7月29日のニュース