国際陸連の規定を暫定停止 インド短距離選手出場へ

[ 2015年7月28日 08:22 ]

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は27日、先天的にテストステロン値が高い女子選手の出場資格に制限を設けた国際陸連(IAAF)の規定を暫定的に停止する裁定を下したと発表した。この規定に抵触していた短距離のデュティ・チャンド(インド)は、出場を認められることになった。

 CASはこの規定で選手の競技力を高める科学的な根拠を問題視した。AP通信によると、19歳のチャンドは昨年の英連邦大会から出場停止となり、処分撤回を求めて提訴していた。性別をめぐる問題は女子800メートルのキャスター・セメンヤ(南アフリカ)の際にも起こっている。

 IAAFは専門家や国際オリンピック委員会(IOC)とも対応を協議するとの声明を出した。(共同)

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