東京五輪自転車会場問題、IOC理事会では決着せず

[ 2015年7月27日 20:27 ]

 2020年東京五輪で静岡県伊豆市への変更が検討されている自転車の会場計画見直しについて、大会組織委員会と国際自転車連合(UCI)との交渉が難航し、28日にクアラルンプールで始まる国際オリンピック委員会(IOC)理事会では決着しないことが27日、関係者への取材で分かった。

 東京五輪の準備状況を監督するIOC調整委員会のコーツ委員長(オーストラリア)も同日、「交渉を継続している。今回結論を出すのは難しい」との見解を示した。

 組織委は当初、東京の臨海部で実施予定だったBMX、マウンテンバイクを含む3種別を伊豆市に変更することを検討。トラック種目は伊豆開催でまとまりつつあったが、UCIが東京での実施を求め、交渉が長引いている。コーツ委員長はこのほどUCIと協議したことを明かした上で「宿泊施設や交通輸送に加え、建設コストの問題が大きい」と課題を挙げた。

 新国立競技場の建設計画が白紙撤回されたことには「議論を長引かせず、政府は正しい決断をしたと思う。世論の支持がなければ五輪は成功しない」と理解を示した。(共同)

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2015年7月27日のニュース