白鵬「相撲人生で一生忘れない場所」 引退意向の旭天鵬に触れ

[ 2015年7月27日 11:07 ]

35度目の優勝から一夜明け、記者会見で笑顔を見せる横綱白鵬

 大相撲の名古屋場所で2場所ぶり35回目の優勝を果たした横綱・白鵬(30=宮城野部屋)が千秋楽から一夜明けた27日、名古屋市内のホテルで会見を開いた。

 先場所は照ノ富士に賜杯を奪われたため「久しぶりという感じがした」と優勝を振り返り、「きのうの酒がよりいっそう美味しく感じた」と勝利の美酒を堪能した様子。現役力士の第一人者として、報道陣から他の力士についての感想を求められる場面も。11勝4敗だった新大関・照ノ富士については「私は新大関場所で優勝しましたけど」と笑わせた上で「初の場所としてはまずまずだったんじゃないかな。2桁は」と合格点を与えた。

 今場所限りで引退する意向の幕内・旭天鵬については「“今でも信じられない”と申し上げた。寂しさはあるけど、本人の決めたことだし、やりきったことだし、土俵を下りて親方として近い距離で支えてもらえれば」とねぎらった。優勝パレードでは自らの旗手を務めてくれただけに「先場所できなかった優勝が自分に転がってくる。不思議な巡り合わせというのかな。目に見えない力があるんだなあ。幕内最高優勝を1回されていますし、その最後の花道にふさわしい35回目の優勝。私の相撲人生で一生忘れない大変いい思い出の場所の1つになりました」と感慨深げに話した。

 同じく今場所限りでの引退が濃厚の若の里については「入門前に相撲を毎日テレビで見ていて、なんでこんな人がいるんだと、筋肉の付き方がね。すっごい力の強い人だなあ、と。横綱大関倒しますし。あこがれの人で、最初は(対戦成績が)0勝6敗だったし、勝てなかった。まあ、その方がね…。男はいずれこういう日が来ますから」と、あらためて尊敬のまなざしを浮かべた。

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