照ノ富士 稀勢撃破で今場所最多懸賞ゲット「テンション上がる」

[ 2015年7月21日 05:30 ]

稀勢の里(右)との大関対決を制した照ノ富士

大相撲名古屋場所9日目

(7月20日 愛知県体育館)
 取組前の表情がいつもと違った。顎を突き出して歯を食いしばり、眉間にしわを寄せて目をぎらつかせる。本人は「普通だったのに」と振り返ったが、これまで以上の気合が入っているのは誰の目にも明らかだ。

 大関同士の一番。過去2勝3敗の稀勢の里に対し狙った右差しにはならなかったが、左四つから攻め続けた。左下手投げを2度繰り出し、こらえる相手にまわしを切ってすくい投げ。体勢を崩した相手をすかさず押し倒した。ライバルを圧倒して勝ち越し「最後1回(すくい投げを)思い切りやろうと思った。ブッ倒した」とニンマリだ。

 気合が入ったもう一つの理由は懸賞金。朝から「テンション上がるね」と心躍らせていた。この日最多で、照ノ富士にとっても今場所最多の22本(66万円)を獲得。ここまで計90本は先場所9日目までより12本多い。新大関への期待は確実に高まっている。

続きを表示

2015年7月21日のニュース