栃煌山 鶴竜止めて1敗死守 10日目白鵬戦で横綱連破狙う

[ 2015年7月21日 05:30 ]

鶴竜(右)を押し出す栃煌山

大相撲名古屋場所9日目

(7月20日 愛知県体育館)
 “真面目な男”が本格的に乗ってきた。2大関を倒すなど1敗と好調の栃煌山は無傷の鶴竜を相手に前に出る相撲を貫徹。押しこんで右を深く差すと、土俵外へ一気に押し出した。旭天鵬との平幕優勝決定戦に敗れた12年夏場所以来の9日目勝ち越しに「久しぶりですね。たまにはいい。今場所初めて立ち合いから流れよく攻められた」と珍しく自分を褒めた。

 本場所中の朝稽古後には一人だけ残って30分以上立ち合いの確認を行うことが日課。師匠・春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は「精神的に器用な方ではない」と漏らす一方で「やることはやる人間」と評価する。

 10日目は無敗の白鵬戦。「まずあした絶対勝つ。毎日そう思ってやっている」。対戦成績1勝28敗。奇をてらった相撲は取らない。自分を信じ、愚直に前に出て大関への足掛かりをつくる。

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2015年7月21日のニュース