沙保里 相手“丸裸にする” 9月世界大会V16へビデオ研究導入

[ 2015年7月17日 05:30 ]

ALSOKの壮行会に出席した(前列左から)女子レスリングの伊調、吉田、女子重量挙げの松本、八木、(後列左から)柔道の田知本、男子レスリングの高谷、松本

 “霊長類最強女子”が対戦相手を丸裸にする。レスリング女子53キロ級の吉田沙保里(32=ALSOK)が16日、柔道や重量挙げなど他競技の日本代表選手とともに都内で所属先の壮行会に出席。五輪を含めた世界大会V16に挑む9月の世界選手権(米国・ラスベガス)に向けて、対戦相手のビデオ研究に取り組む考えを明かした。

 「国際大会でもかなり優勝しているので警戒している」と吉田が要注意選手として挙げたのが中国の鍾雪純だ。昨年のアジア大会1回戦では、フォール負け寸前まで追い込まれて辛くも逆転勝ちした相手。鍾雪純は今年もパリの国際大会やアジア選手権を制するなど、吉田戦がフロックでなかったことを証明している。

 対戦相手の研究にそこまで熱心でなかった吉田だが、最近は左肩付近を肉離れし、古傷の両手首が痛むなどケガの不安もある。「32歳で体力が落ちやすくなる」と自覚しており、昨年の世界選手権決勝で対戦したソフィア・マットソン(スウェーデン)の名前も挙げ「しっかり研究しながら頑張りたい」と語った。世界選手権でメダルを獲ればリオ五輪の代表は内定。亀の甲より年の功で、知力も生かして五輪切符をつかみにいく。

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2015年7月17日のニュース