照ノ富士 栃煌山と全勝対決快勝で5連勝も「フツー」

[ 2015年7月17日 05:30 ]

栃煌山(手前)との「全勝対決」を制した照ノ富士

大相撲名古屋場所5日目

(7月16日 愛知県体育館)
 13年春場所後に照ノ富士は伊勢ケ浜部屋へ移籍した。間もなくベテラン業師・安美錦から金言を授かった。「今場所が終わったら次の場所が始まっている」。場所後1週間は休むのがこの世界の慣例だが、兄弟子の助言に従い、2日間の休養で疲れを抜くと、四股を踏むなどトレーニングを再開。「他の人がやらない時にやれば強くなれる」。自らを叱咤(しった)して汗を流した。

 努力でたどり着いた大関という地位に対する責任を自覚している。注目を集めた栃煌山との全勝対決を制して5連勝を飾っても「フツー」と素っ気ない。「これぐらい勝たなきゃダメという意識はある」と言い切った。取組では2本差されるピンチに陥ったが「別に何回も中に入られたことはある。焦らないようにした」と涼しい顔だった。左で小手に振って崩し、右をねじ込んで下手を取ると押し込んで勝負を決めた。新大関とは思えないほど、落ち着き払っている。

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2015年7月17日のニュース