【安藤氏 会見要旨】「頼まれたのはデザイン」コスト増の責任否定

[ 2015年7月16日 11:52 ]

新国立競技場問題で記者会見する安藤忠雄氏

 政府がコスト削減のため見直すことになった2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画に関し、デザイン採用を決めた審査委員会で委員長を務めた建築家・安藤忠雄氏(73)が16日、東京都内のホテルで記者会見した。建設費の高額化が問題になって以降、安藤氏が公の場に姿を現すのは初。

 「わたしたちが頼まれたのはデザイン案の選定(2012年7~11月)まで、ここまでなんですね」

 「われわれには選んだ責任はあります。それで1625億が物価上昇とかあったら、1700~1800億になるかと思っていた。わたしも聞きたい。わたしももっと下がるところないかと聞きたい。2625億は安藤さんが決めたと(言われるけど)、わたし総理大臣じゃありませんからね。わたしは一人の国民としてなんとかならんかなと思いました」

 「これからどうするんだという話がありましたけど、1人の人間として言えることはザハさんのアイデアを残しといてほしい。でも値段があいませんから、設計事務所で徹底的にやって、公に公開しないといけない。情報を共有しながら、やっていかなければあかんのではないかと思う」

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