アルティメット 五輪競技へスタートライン立った!24年参加目指す

[ 2015年7月10日 05:30 ]

日本フライングディスク協会会長の師岡文男氏

 今年、アルティメットは大きな一歩を踏み出した。5月に東京五輪・パラリンピック組織委員会から「2020年東京五輪追加競技申請書」が世界フライングディスク協会(WFDF)に送られ、WFDFは申請を行った。五輪追加競技入りを目指した26競技の中に名を連ねたのだ。1次選考で落選したものの、五輪競技になるためのスタートラインに立ったことになる。

 昨年5月には日本フライングディスク協会(JFDA)も日本オリンピック委員会(JOC)の加盟団体(承認団体)となった。JFDAの師岡文男会長は「五輪の候補になったことは本当に大きい。今まで“犬がくわえるものですか?”といわれていたフライングディスクが幅広く認知され、反響も大いにあった」と手応えを強調した。2024年の五輪へ向け「米国のボストンが開催地として手を挙げる可能性がある。米国生まれの競技だから、追加競技となることも大いに考えられる」という師岡会長は、今後は世界75カ国への普及を目指して活動していく。

 【アルティメット】1940年代に米国エール大の学生たちが、キャンパス近くの「フリスビー・ベーカリー」のパイ皿を投げ合ったことが始まりと言われる。競技方法によって複数の種目に分かれているが、最もポピュラーなものがアルティメットで、各7人で構成された2チームが100メートル×37メートルのコート内に散らばり、パスによってディスクを運ぶ。敵陣のエンドゾーン(18メートル×37メートル)内で味方からのパスをキャッチすると得点となる。ディスクの重さは175グラム。時間制や得点制などさまざまな試合方式がある。今大会は15点先取したチームが勝利で試合時間の上限は設けない。試合時間が80分を経過した時点で決着していない場合はタイムキャップとなり、80分経過時点で点の多いチームに2を足した点(上限15点)が決勝点となる。

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2015年7月10日のニュース