錦織、激闘「予想していた」足の状態「そんなには悪くない」

[ 2015年6月30日 02:53 ]

試合終盤、錦織の左足は膝下までテーピングしての激闘となった(AP)

ウィンブルドン選手権男子シングルス1回戦 錦織圭6―3、6―7、6―2、3―6、6―3シモーネ・ボレリ

(6月29日 オールイングランド・クラブ)
 昨年の3回戦でも対戦し“3日がかりの激闘”を演じたボレリをまたもフルセットの末に撃破。4年連続で初戦突破を決めた錦織の顔に安堵の色が浮かんだ。「勝ててうれしい。テニス自体は良かった。選択ミスや相手のいいプレーもあった。第2セットのタイブレークは取りたかった」 。

 最後はボレリのチャレンジ失敗で3時間22分の激闘にピリオド。「タフな相手なので長くなることは予想していた。足の状態もそんなには悪くないので大丈夫だと思います」と語った。

 前哨戦となったゲリー・ウェバー・オープンで痛めた左ふくらはぎをテーピングして臨んだ試合。第1セットを2ブレークで先取、続く第2セットはタイブレークの末に失ったが、ブレークは1度も許さず、序盤はケガの影響を感じさせない戦いぶり。だが、セットカウント2―1で迎えた第4セットはボレリに初ブレークを許して失った。第7ゲームでは相手のスマッシュを浴び、ラケットをたたき付けるような仕草を見せるなど、集中力を欠いた。

 迎えたファイナルセット。第3ゲームを終えたところでメディカルタイムアウトを取ってテーピングを巻き直し。明らかに故障の影響を感じさせたが、粘るボレリを振り切った。2回戦では世界ランキング60位のサンティアゴ・ヒラルド(27=コロンビア)と対戦。錦織は「プレー自体はよかったので、集中力を保つことと、もう少し(課題を)修正できたら」と視線を次に向けていた。

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