松山「チャンスある」 ミスは7番ダボだけ!強気5差26位発進

[ 2015年6月20日 05:30 ]

18番でティーショットを放つ松山

USPGAツアー 全米オープン第1日

(6月18日 米ワシントン州 ユニバーシティープレース チェンバーズベイ=7526ヤード、パー70)
 松山英樹(23=LEXUS)が手応えとともにスタートを切った。7番でダブルボギーも、ショットが好調で3バーディー、1ボギーのパープレー。優勝候補の1人と目される中、5打差26位で11度目のメジャーが幕を開けた。川村昌弘(21=マクロミル)も松山同様70で回り、74の石川遼(23=CASIO)は98位と出遅れた。首位は65のダスティン・ジョンソン(30=米国)ら2人。タイガー・ウッズ(39=米国)は80を叩き、152位に沈んだ。

 タフな18ホールを終えた松山から強気の本音が飛び出した。「フェアウエーを外したのは1回しかないし、これぐらいのショットなら全然、伸ばせる。きょうみたいなプレーをして、ミスを少なくすれば全然、チャンスはある」。常に理想を追求する男が珍しく自らへ合格点を下し、上を見据えた。

 ただ、2バーディーを奪い、一時は首位に並びながら、終わってみればパープレー。「ボギーになりそうなところでパーセーブできたところもあるし、フェアウエーからバーディーチャンスにつけられないところもたくさんあった」と手応えがあるからこそ、淡々と振り返る表情に悔しさも入り交じった。

 ティーショットは完璧だった。出だしの10番から確実にフェアウエーを捉え、11番では5メートル、16番では1・5メートルを沈めバーディー。だが、唯一のミスが上位進出を阻んだ。515ヤードの7番パー4。3Wで打った第1打をこの日、初めて左に曲げると、バンカーからの第3打は傾斜を上り切らず、ピンの右15メートルにまで戻った。カップインまで3パットを費やし、メジャーではご法度のダブルボギー。8番パー5は2オンしたが再びの3パットで難しいアウトで伸ばすチャンスを逸した。

 だが、ティーショットを曲げたのは7番だけだ。パットは12番で1・5メートルのバーディートライなど、惜しいパットは何度もあったが、今回は細く長い洋芝のフェスキュー芝な上、傾斜の途中にマウンドがある厄介なグリーンが相手。大会前に青木功から「狙ったって入るわけない。1メートルぐらいが特に難しいんだから」と言われていた通りで、気にする必要はない。

 米ツアーの公式サイトの優勝予想で3位の松山より上だった同2位のジョーダン・スピースは2アンダー、同1位ロリー・マキロイは2オーバーと初日は三者三様。「集中力が切れたら終わり」。日本が誇る怪物の勝負は始まったばかりだ。

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2015年6月20日のニュース